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Take it

Take it
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Take it
WHAT
WHY
つくるカレンダー
時間との共生
WHEN
工業展2020
人類が文字や数字を発明して以来、それらは人の暮らしに無くてはならないものとなり、今や見ない日はないほどである。
例えば、今年のテーマである「i」。
iを含む英単語は星の数ほどあり、身の回りのパッケージやロゴの中にも多く存在する。それほどに、文字の存在は身近だ。
では、iはアルファベットの中で何番目か?という問いに、あなたはすぐ答えられるだろうか。おそらく、即答することのできる人はほんの一部で、多くの人は指を折りながら数えるだろう。
暮らしの中に飛び交う膨大な数字を記憶しておくのは困難だ。それは、日付についても同じことである。
「Take it」は、数字の存在を強く意識してもらうためのカレンダーである。
「Take it」には文字も、数字もない。今日が何日か、このカレンダーを見て知ることはできない。
「Take it」は、3色の数個のジョイントと、大小の数本の棒から構成されており、棒とジョイントを繋げて自由にオブジェを作るとそれがカレンダーになるという仕組みだ。
日付を示す機能がなく、ましてや使い方も面倒なこのカレンダーは、カレンダーとは言い難いかもしれない。しかしながら、組み立てる過程で日付を何度も反芻することで、それを1つの体験とリンクさせて記憶することができる。「Take it」は、そんな体験のためのカレンダーなのだ。

安達大策
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